見方を変えれば

ちまたの自己啓発書だと「魔法の言葉」とでも言うのだろうか。
「見方を変えれば」という言葉を多用すれば視野が広がるというお話。

以前にある本で「寒いときに暑いと思え」というようなことが書いてあって、
あまり参考にならないとその時は思ったのだが、最近改めて考えてみると成る程と思わされた。
これはプラス思考や逆転の発想が狙いなのではなく、視野拡大が狙いだということに気付いたのである。

それ以来「見方を変えれば」メソッドを多用しているが、視野を広げるのに効果を感じている。

一つの事柄を複数の見方でとらえて複数の言葉で表現する。
その表現を他人が見ても特に感銘は受けないだろうが、本人にとっては大きな意味がある。
なぜなら、表現そのものよりも表現しようとして色んな方向から見ようとしたことそのものに意味があるからである。
色んな方向から眺めようとすることで、色んな部分が見えてくる。
色んな部分が見えてくるとそれらを統合した観点からまた何かが見えてくる。
そうやって視野が広がり、深い洞察が得られるのではないかと思う。

日常の出来事をただ「観察」するのではなく「洞察」するために、「見方を変えれば」という言葉が役に立つと思う。